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いまや知らない人はいないと言うくらい人気バンドになった、究極のエアーバンド「ゴールデンボンバー」。
歌は歌うがバンドメンバーの楽器はすべて弾いたフリでパフォーマンス重視のステージング。
ギターソロと言えば、普通ギター担当が曲の間奏での腕の見せ所ですが、彼らの場合だと、ギター担当者が間奏中に熱湯風呂に入るという、実にユニークなパフォーマンスを披露するという特異なスタイルです。
ドラムソロになれば、ドラム担当者が叩きだすのですが、ドラムステージごとひっくり返ると言った、まるでドリ不のコント並みの仕掛けも披露しています。
そんなゴールデンボンバーのリーダーである鬼龍院翔が、ラジオ番組でエアーバンドという戦略について語っていたのが、まさに正論でした。
ギター担当の喜矢武(豊)くんがいくら練習しても下手くそ。
しばらくして『この人は本当に音楽のセンスがない』と気付いた瞬間、「目立つためには普通にやっていては絶対印象に残らない」という考えに徐々に変わっていきます。
他のバンドのさまざまなライブを見ても、意外とお客さんは聴いていない事実を発見するや否や、バンドそのものを演奏しないエアーバンドにあっさり変えてしまいました。
ファンの人が、「今日は○○さんと目があった」ということをブログに書いたりすることを見て、全然音楽を聞いてないことを確信したらしいです。
彼は今の音楽業界の弱点を見事にうまく利用したわけですが、これは私もインディーズミュージシャンに何度もアドバイスしています。
ライブは演奏よりも見た目を重視しなさいと。
要は、早い話、お客さんに音楽の専門家なんていないわけですし、演奏を間違っても気がつかないレベルの音楽知識しかないファン層なんです。
そのうちライブハウスでも、オケの上から演奏する「かぶせ」でステージをするロックバンドが出てきてもおかしくないですね。