音楽業界 コラム

スカウトをする際の注目点




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スカウトは我々スタッフの一番の腕の見せ所!

インディーズの音楽事務所でも当然ですが、スカウトは常日頃からしています。

ダイヤの原石を掘り起こして磨けば、とてつもない稼ぎを事務所に貢献してくれるかもしれないですから。

 

当然ですが、才能あふれるミュージシャンを所属させたいのは、どこの事務所でも同じです。

 

しかし昨今の音楽業界の状況では、事務所経営をしていく上でスカウトする際、インディーズならではのスカウトの目の付け所が存在するのも事実です。

 

もちろんライブ会場で見るべきポイントの最初は、集客力があるかどうかは、昔も今も変わっていません。

 

いつでもその気になればワンマンライブができるというほどの集客力があれば、声がかからないほうがおかしいと思われます。

 

しかし、ワンマンができるほどの実力があるミュージシャンは、何かしらの事務所に所属しているというのが、ほとんどです。

 

では、そこまでの実力にまだ力量的にいっていないミュージシャンの場合、スカウトマンはどこに目をつけると思いますか?

 

 

それは、バンドメンバーの場合、まずはメンバーの数です。

 

5人よりも4人、4人よりも3人と言った具合に、一人でも少ないバンドを抱えるのが、経営のうえで重要点になります。

 

大人数のバンドを所属させてしまうと、それこそ経費は馬鹿になりません。

ツアーをやるにも宿泊費や交通費が必要以上にかかったり、打ち上げの食費や、メンバーの衣装代など、人数が増えれば増えるほど、目に見えない経費は膨らんでいきます。

 

それに何よりもメンバーに渡す、給料の総額が一番影響します。

 

人数が増えれば増えるほど、給料を支払わなければなりません。

 

ソロミュージシャンなら、一人分の給料だけを気にすればいいだけですが、たとえば6人編成のバンドを所属させるとなると、ソロシンガーを所属させるより6倍の人件費がかかってしまうのです。

 

なので、CDやライブの集客数も、当然ですが6倍の売り上げを達成できる数字を持っていることが、スカウトの条件となってきます。

 

そういった意味でも、まず事務所所属を狙うなら、ソロシンガーで、もしくは出来るだけ少ない人数のほうが、事務所としてはスカウトしやすいのです。

 

ただし、当然ながら何でもかんでもソロが良いと言うわけではありません。

もちろんバンドのほうが、複数人ですから3人寄れば文殊の知恵のように、複数人になればソロと違った味が出るのも事実です。

 

しかしながらAKB48のような発想で、人数を集めれば集めるほど、ファンがお気に入りのメンバーを選ぶ選択肢が増え、相対的にファンが増えるといった仕組みは、資金力のある事務所以外は無理でしょうね。

 

なので、出来ればソロで、バンドを組むなら最少人数の編成で活動するほうが、インディーズ事務所としてはスカウトしやすいという事実を知っておいてください。

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