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CDが売れなくなって音楽業界全体が衰退していますが、エイベックスなどでは、首脳陣が10年以上も前から、コピーの氾濫でいずれCDは売れなくなると判断していたようです。
携帯電話周辺の映像ビジネスに移行しようと会員数を増やし、創業以来の過去最高益を叩きだしています。
これはエイベックスが得意とする開拓根性が結果を出したと言ってもいいでしょう。
2000年のアルバム売上の上位を見てみると、浜崎あゆみの「Duty」がダブルミリオン、同じく「LOVEppears」がミリオン、また、鈴木あみの「infinity eitghteen vol.1」もミリオンと上位にランクインしています。
2001年には、浜崎あゆみの「A BEST」が、実に424万枚のモンスター級の売上を記録して、エイベックスは最高益を計上しています。
まさに音楽バブル期ですね。
しかし昨今のエイベックスの看板アーティストの浜崎あゆみのCDリリースは約15万枚。
その凋落ぶりは著しく、ライブに至っては無料チケットで招待客にばら撒かないとコンサート会場がガラガラになってしまうという事態に陥っています。
その反面、「映像事業」が好調に展開したのは、動画配信サービスの会員数が大幅に増加したからで、dビデオやBeeTVなどの映像配信サービスや、アニメ等の映像パッケージ販売中心の映像事業が順調に推移したことが要因とみられます。
これまで音楽の部門の事業が全体の半分以上を占めていて売上が半減したのですが、その減少分以上に映像分野が補っている形です。
こうなってくるともはやエイベックスはレコード会社と言えるのでしょうか?
ただ音楽分野もコンサートや関連グッズ等のマネジメント・ライヴ事業がともに大幅に増加しているため、音楽事業を完全撤退したわけではなく、サイバーエージェントと組んで新しい定額制の音楽聴き放題サービス「AWA(アワ)」をリリースしています。
ここからエイベックスの音楽部門での動向が気になるところですね。