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今と昔では、音楽の質がそもそも違う?
80年代、バンドブームがあり音楽好きな若者はこぞってバンドを結成したものです。
いわゆるロック音楽が盛んな音楽時代でした。
90年代はカラオケブームにより小室哲哉の音楽を中心としたディスコサウンドが中心になり、2000年に入るとパソコンやインターネットが進化したおかげで、本格的なDTMが一般の個人宅でも普及し、現代ではボカロを中心とした宅録のデジタルサウンドが賑わっています。
まあDTMが普及したことは、クリエイティブな制作者がより音楽を身近に利用できることから、音楽の発展としては良いと思います。
ライブハウスでバンド演奏の音の聞いてみると。。。
しかしちょっと最近の音楽を聴いてて、納得のいかない部分が私にはあります。
それは「ドラムの音」です。
私がライブハウスなどで、バンドをスカウトするなら、まずはボーカルを見て、次にメンバーでドラムがうまいかどうかを見極めます。
逆にソロでデビューする人には、バックバンドはまずはその歌い手に合ったドラマーから探します。
それほど、ドラムのパートは重要視しています。
ボーカルが野球で言うピッチャーなら、ドラムはキャッチャーですね。
それくらいドラムはバンドサウンドを奏でる上で重要なパートと言えます。
しかし最近のドラムの音、なんかしょぼい感じがしてならないんです。
パワフルなドラマーが減ったというのもあると思いますが、一番の理由はドラムセットにあると思います。
最近のライブハウスのドラムセットはシンプルなセットが多いんですよね。
タムなんかフロアータムと合わせて2つしかないというのが、ほとんどです。
シンバルも最低限の数しかセットしません。
前にインディーズのバンドに「なぜドラムのセッティングがシンプルなの?もっとタムやシンバルの数を並べたら?」と言ったところ、
「そんなに並べたらお客さんから僕の顔が見えません」と言い返されてしまいました。
これにはズッコケましたが、最近のドラマーは少ないセッティングでいかに叩きこなせるかを重点視しているようです。
それと90年代に小室ミュージックが普及したせいか、ループ音でのドラムサウンドがいまだに流行しています。
いわゆる打ち込みドラム音源です。
これは私の個人的な感想で申し訳ないのですが、最近の楽曲のほとんどがドラムのパワフル感が足りないと思います。
ミュージシャンでありプロデューサーでもある、つんく氏が言っていたのですが、世界に比べて日本の若者はリズム感、テンポ感の発達度が違いすぎると。
これはおそらく若者が聞いている音楽が影響しているのではと思います。
日本の音楽で良い音楽が少なくなってきていると言われていますが、これはリズムとサウンド、つまりドラムのパートの重要性が軽くなったからではないのでしょうか?
サウンド面でも、ループ音でリズムを構成するより、やはり生ドラムでしっかりリズムを刻んだほうが、重低音の音の厚みが出ると思います。
今後の音楽業界で、脳天にズシリと刻むリズムの重低音あふれるドラムサウンドが発展すれば、少しは音楽も幅が広がると思うのは私だけなのでしょうか?