AKB商法について

秋元康は名プロデューサーか?




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長者番付という、その年の高額納税者を発表するシステムがなくなってからは、誰がどれくらい儲けているのかハッキリしない世の中になりました。

一説によると、年間個人所得が50億円を超えているという人がここ数年、1名いるとのこと。

これが業界では、秋元康氏ではないかと言われています。

まああれだけの数の作詞をこなしているわけですから、それくらいの収入はあっても当然かもしれません。

うらやましい話ですよね。

しかし秋元康氏を知っている人は、あの人はいつ寝てるの?というくらい、いつも仕事をしていると言われています。

で、意外と知られていない事実が、彼は結構ビジネスの世界では過去に多くの失敗の連続を経験しているんですよね。


AKBにしたって、それまでが何組ものアイドルのプロデュースを担当したが、ことごとく外しています。

おにゃん子クラブだって、秋元康氏がプロデュースしたわけでなく、あれはあくまでもフジテレビの企画のひとつ。

秋元康氏がおにゃん子クラブの仕掛け人ではないということは、意外と知られていません。

他にも、「うんこや」という食べ物屋を開業して、一瞬で閉店に追い込まれているという事実もあります。




しかしこの人、何がすごいかって言うと、こういった失敗を前面に出さず、常に成功させているイメージを世間に与えるのがうまいんですよね。

AKBだって、最初は泣かず飛ばずで、いつ閉鎖してもおかしくないような状態でのスタートでした。

AKB劇場も最初のお客さんはたった7人だけでしたから。




それでも続けてこれたのは、資金源をしっかり確保したビジネスモデルがあったからだといわれています。

おそらく失敗から学んだ方法がAKB商法だったんでしょう。




このAKB商法ですが、握手券とセットにしてCDを売るというイメージが大きいのですが、おそらく世間で思われているAKB商法のイメージと秋元氏が狙っている戦略は大幅に違うと思われます。

みんなが知っているAKB商法というのは、CDに握手券を付与してCDの売上げ枚数を水増しする方法。

 

 

しかし秋元康氏の本当の狙いはCDの売上げ枚数ではありません。

 

本当の狙いはカラオケのランキングです。

 

CDであたかも売れているかのように見せかけ、流行音楽と人々に思わせ、カラオケで歌ってもらう、これが本当のAKB商法なんです。

 

秋元康氏本人も以前ラジオで言っていましたが、いかにカラオケで歌ってもらうかが新曲リリースの最重要課題だと言っていました。

おそらく作詞する前に、楽曲選曲で、カラオケをイメージして選曲しているのでしょう。

 

なぜカラオケを意識しているかと言えば、それは印税の仕組みにあります。

印税には、一般的には2つの種類があって、録音使用料と演奏使用料があります。

 

録音使用料というのはわかりやすく言えば、CDの売上げです。

それに対し、演奏使用料というのは二次使用料、つまりテレビやラジオで流れたり、カラオケで歌われたりすると発生する印税のことです。

 

一般的にはCDが売れたときに発生する著作権、いわゆる録音使用料が有名ですが、これは1000円のCDが売れたとしたら、通常6%の著作権を作詞家、作曲家、音楽出版社で分配されます。

しかし、楽曲がヒットした場合、録音使用料よりも5倍から10倍の割合で、演奏使用料が発生するのが今の音楽業界の仕組みです。

 

AKBに関して言うと、数秒に1回の割合でカラオケで歌われていると言われています。

 

つまり秋元康氏の本当の狙いは録音使用料よりも演奏使用料、つまりCDの売り上げよりも、カラオケ収入の方であると言えます。

 

ではなぜ握手券をつけてまでCDの売上げにこだわっているかと言えば、とりあえずCDが売れれば今のオリコンチャートで上位にいき、人々に売れている音楽だと錯覚させることが出来るからです。

いわば話題づくりです。

 

CDでミリオンを連続記録などメディアで報道されていますが、これはあくまでも話題づくりであって、秋元康氏の本当の狙いはCDの売上げよりもカラオケ印税であると言えます。

 

だから握手券をCDと別々にして売るわけにもいかないんです。

 

あくまでもCDが売れているという話題がなくなったら、AKB商法の崩壊が始まってしまうんですね。。。

 

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