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金持ち喧嘩せずとは昔からよく言ったもので。
まあこの人が言わなければ他の誰も言える人なんていないと思いますね。
ビジュアル系バンドのゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんが、自分たちの楽曲や歌詞の無断使用を容認する発表を行いました。
この人、紅白に出たりしていますが、いまだメジャーアーティストではないんです。
そう、インディーズバンドなんです。
もういわば、インディーズバンドの頂点を極めたと言ってもおかしくはないですが。
「権利で縛る故に音楽が広まることにブレーキが掛かるような現象ってホント勿体無い事だと思うんですよ」
いやー、ほんと、今の時代をわかっている人だと思いました。
今、確かに音楽業界は誰かが強烈なブレーキを知らず知らずかけているようにしか思えないですよね。
確かにミュージシャンが魂込めて作り上げた作品を勝手に使用されたりすると怒るのはわかります。
しかし今の時代、拡散してなんぼの世界なんですよね?
拡散にお金がかかってしまうと、自然に拡散することはあり得ません。
ここで今後検証しなければいけないのは、例えば今回鬼龍院翔さんが無断使用を容認したことによって、売り上げに影響したかどうかです。
たいていの音楽業界の人は、売り上げ減少に震えてしまいます。
しかし私の予想ですが、逆に売上はむしろ伸びていくのではと思います。
無料で拡散すれば、色々な人が楽曲を知る機会が増えていきますし、それによって一番影響が出るのが、カラオケ印税。
カラオケは、今の時代でもやはり周りの人が知っている歌を歌う傾向があります。
あなたもそうではないですか?
つまり、無料で拡散すればするほど、みんなの知っている歌に近づいていくので、広く人気曲になっていくわけです。
そうなれば、カラオケでどんどん歌ってくれるので、印税が二次的に入ってくる。
あのAKB商法だって、握手券を特典にしていましたが、一番の狙いはオリコンチャートを独占して売れているように見せかけ、最終的にはカラオケで歌わせることが目的だったと言われてます。
最終的にカラオケ印税を狙うなら、何も握手券つき特典でオリコンチャートを意図的に操作するより、まともにSNS等で拡散させ、自然に人気が出る方が、よほど音楽戦略としては正攻法だと思います。